日本における自動車リサイクルの歴史は古く、自動車の普及とともにその歴史を刻み続けてきました。初期のころの自動車はそのほとんどを欧米からの輸入に頼っていました。自動車リサイクル業者は、数少ない廃車からボルト一本まで取り出し、故障の多かった自動車の補修用や、荷車の部品など機械工業製品が不足していた時代の重要な部品サプライヤーとしての役割を担っていました。
それは今から90年も前に遡る時代でした。
戦争が終わり平和が回復すると、1960年代からモータリゼーションの波がやってきました。いわゆる消費は美徳の時代ですが、大量の廃車が排出されるようになります。自動車リサイクル業者の役割は廃車の一次集荷とスクラップ化するための前処理でした。シュレッダーマシンが日本に登場するのもこの頃です。
急速な経済拡大の結果自動車の保有台数は着実に増大、現在7500万台を超えます。しかしバブル崩壊とともに、それまでなおざりにされていた環境保全が社会的な問題となり、自動車リサイクル業者の役割も、いかに使用済みになった車を環境に負荷をあたえずリサイクルするかという役割に変わってきました。リデュース、リユース、リサイクルという政府の3R政策に基づき、リサイクル部品の供給、環境保全が現在の自動車リサイクル業界に与えられた使命です。
|